【感想&評価】本屋大賞『流浪の月』はテーマが深い

読書
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今回は、2020年の本屋大賞を獲得した『流浪の月』(るろうのつき)についてのレビュー記事を書いていきます!

(サムネイルの美しい女性は記事の内容と全く関係ありません)

結論から言うと、『流浪の月』はとても面白かったです。

やはり、本屋大賞は外れはありませんね。

最初にサクッとここ2年の本屋大賞作品に触れながら、本屋大賞をもらえる本について解説し、そのあとに『流浪の月』の内容に踏み込んでいきます!

筆者
筆者

本屋大賞って毎回おもろいけど、やっぱ俺が一番好きなんは、2018年の『かがみの孤城』なんよなあ。本当に大好きな作品、辻村深月さんは天才。

2020年本屋大賞 大賞受賞作】流浪の月 | 凪良 ゆう |本 | 通販 | Amazon

『流浪の月』の感想の前に…

2020年本屋大賞は 凪良ゆうさん『流浪の月』に決定/ | ブクログ通信
  • 2019『そしてバトンは渡された』
  • 2018『かがみの孤城』
  • 2017『蜜蜂と遠雷』
  • 2016『羊と鋼の森』
  • 2015『鹿の王』
  • 2014『村上海賊の娘』
  • 2013『海賊と呼ばれた男』
  • 2012『舟を編む』
  • 2011『謎解きはディナーのあとで』
  • 2010『天地明察』

『かがみの孤城』

そして2020年が『流浪の月』となったわけですが、ここ3年の『そしてバトンは渡された』と『かがみの孤城』の簡単な紹介もしようと思います。

『かがみの孤城』の世界観はファンタジーでありながら、学校に行きたくても行けない不登校の子どもたちの心情を切ないくらいリアルに描いています

(これ読んだら「学校は行かんでええ!死んだらあかん!」って言ってる小学生は、何もわかってないんだなあというお気持ちになります笑)

その心情描写が上手すぎて、ファンタジーを超えてヒューマン小説なのではないかと思うほどです笑

しかし、ファンタジー要素はもちろん重要であり、そんな物語の二面性が評価の対象となったのでしょう。

2018年の本屋大賞を取ったこの作品ですが、2位と2倍以上の票差をつけて1位になっています。

これは、作者の辻村深月さんが、大胆かつ複雑な物語構成をうまく使いこなした結果でしょう。

purple petaled flower in selective focus photography

『そしてバトンは渡された』

『そしてバトンは渡された』ですが、主人公がたくさんの親元を転々とうつりながら成長する話です。

ここだけ聞くと、なんだか少し悲しい物語に聞こえるかもしれません。

しかし実際は真逆で、主人公が毎回暖かい親に迎えられ、他人から愛情を注がれながら大きくなっていきます

家族って一体なんだろう。

赤の他人にここまで優しくできるはずがない、いやでもできるかもしれない、、、

この本を読んだ後は、不思議とこのような感想が湧いてきました。

こう思わせてくれる瀬尾さんの書き方は、ほっこりして心温まります…

筆者
筆者

全く関係ないんやけど、作品名は「」ではなく、『』でくくらないといけないっていうルールがあったはず。高校の時に、それで減点を食らったから今でも忘れへん笑

ここまで紹介した2冊からもわかるように、本屋大賞に選ばれる本は何かしらテーマを持っています

しかも、そのテーマが一風変わったものであることも事実でしょう。

その一風変わったテーマを扱いながら、筆者自身の表現力などで扱うことができて初めて最高レベルの小説が完成している。

このことを、本屋大賞の作品を毎年読むたびに思います。

そして今回紹介する『流浪の月』も、かなり深いテーマがありました。

一言で言うと、それは「ある事件における主観と客観の違い」です。

筆者
筆者

どっかのチープな卒論テーマみたいな言い方になってしもた笑

ということで、ここから本題である『流浪の月』のレビュー・内容の方に入っていこうと思います。

green grass field during daytime

『流浪の月』の感想紹介

Twitterの方で『流浪の月』に関する感想をまとめました!

こうやって感想を見てみると、「心に響く」、「切ない」、「考えることが多かった」などの声が多く寄せられています。

「一気読みしてしまった」という感想も多かったですが、僕も朝の5時まで読んでしまいました笑

感想紹介もこの辺りにして、早速内容の紹介の方に入っていきます。

aerial view of mountain

流浪の月の感想:彼らにしかわからない関係性がある

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい―。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。

Amazon内容より

Amazonの内容紹介です。

これだけだと、どんな話しかいまいち理解できないと思うので、追加で少し設定を説明しようと思います。(注意書きもしていますが、後半はネタバレ多少含みます

主人公は、幼い女の子である更紗です。

内容紹介でも出てくる文(ふみ)と更紗の二人の関係性が、この物語の大きな鍵を握ることとなります。

物語の最初で出てくる文は大学生。

対して更紗は小学生です。

更紗の両親が彼女の目の前から消えた後、親戚の家で預かることになります。

家に馴染めなかった更紗は家に帰るのが嫌になり、たまたま知り合った文がこう声をかけます。

「うちにくる?」

ここから本格的に物語がスタートします。

筆者
筆者

え?この後二人どうなるん?って気になるでしょ。僕もそれが気になって、一気に読み進めてしまいました笑

(⚠️ここから若干ネタバレ)

 

 

 

 

更紗は文の家に行き、そこで暮らすことになります。

しかし、もちろんそれは世間から見たら文の誘拐であり、捕まることは自明です。

そのまま文は3ヶ月後捕まってしまうのですが、物語は更紗が成人になったところからスタートします。

更紗が文と再び再会して一緒にいることを世間はどう捉えるのでしょうか?

文が洗脳したのではないか?

更紗は可哀想な子だ、人生を狂わせられた。

こんな意見が飛び交うのも無理はないでしょう。

しかし、彼らは男女の愛というものを超えた、新しい関係性のもとで一緒にいたいと願うわけです。

この”新しい関係性”を的確に表す日本語が見つからないのですが、作者の凪良ゆうさんが物語を通して表現しています。

これ以降、僕がストーリーだけを説明すると本の面白さが10%も伝わらないと思うので、興味のある人はぜひ手にとってみてください。

この本の面白さは、今までの本屋大賞と同様に、やはり筆者の表現力の高さが鍵となっています。

筆者
筆者

登場人物本人たちにしかわからない辛さを読者である私たちも一緒に経験できるのが読書のいいところです。この本はその長所を存分に活かしていました…

物語を進めていくにつれ、僕も主人公たちに寄り添って考えることが多くなり、世界観に引き込まれるという経験を久しぶりにしました。

暇な時間がある方は、せっかくですしこの機会に他人の立場になって考えることの大切さをこの本を通して知るのも良いと思います。

もう少し早くこの本に出会えてたらよかったなと思うばかりです笑

以上が、『流浪の月』の紹介となります。

良い本しか紹介していないのですが、この本もほんとに素敵だったので興味ある方はぜひ!!

 

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