【書評・レビュー】「マチネの終わりに」の筆者が天才すぎた

読書
スポンサーリンク

今回は「マチネの終わりに」という本を読んで感動した天才的表現を紹介し、そのあとに文章をうまく書く方法みたいなものを考えてみようと思います笑

なぜこの本を紹介しようと思ったのかというと、筆者の文章の表現力がずば抜けているからです。

前にも当ブログ(東大生のツラツラ)で何度か紹介したことがあるのですが、今回はさらに深掘りして話していこうと思います。

紹介しようと考えている表現は2つあるので、早速見ていきましょう!

まずは本の内容をさらっと解説していきます。

筆者
筆者

マチネの終わりに』はガチでええ本すぎて、読み終わった時にもうこの小説の世界観にひたれないのかと悲しんだ覚えがある笑

low angle of pink flowering tree

『マチネの終わりに』の内容

たった3度会ったあなたが、誰よりも深く愛した人だった。

表紙の帯はこの表現で飾られています。

ここから分かる通り、恋愛がメインテーマの小説です。

まず僕はこの表現に惹かれて購入を決定しました。

3度会うだけで、誰よりも深く愛する様子をどのように描くのか、描けるのか?」

他に愛した人がいなかっただけというオチではないのか?」

このようなしょうもない疑問も、読み始めると同時に筆者の圧倒的な文章力によって砕かれました笑

この物語は天才ギタリストの男性とジャーナリストの女性が恋に落ちるところから始まります。

どちらも若いわけではないので、ありがちな恋愛小説のピュアな恋愛というよりは大人の深い恋愛がテーマです。

しかし、ただの恋愛小説だったら僕もここまで本気で紹介しようとは思わなかったでしょう。

グローバリズムやテロ問題、才能の葛藤や出生の差別など、現代で世界中にありふれている問題を取り上げいます。

たくさんのテーマに手を出しているのに、恋愛という軸を持ちながら一つの結末に向かっていく様子は本当に見事でした。

3度しか会ってないのに深く愛し合う様子も、納得のいく描かれ方です。

筆者
筆者

ネタバレしない範囲で物語の紹介しようと思うと案外難しいんよな

抽象的になってしまいましたが、次は僕が感動した表現の紹介に移ります!

yellow flower field under clear sky

『マチネの終わりに』感動した表現その1

耳を劈く(つんざく)ほどの凄まじい爆音は、ここに届くまでの間に、距離がすっかり手懐けていた。

作中では、ジャーナリストの女性がテロ問題と大きく関わっっていることが描かれています。

そんなテロが起きる街中の場面を表現したこの一文。

距離がすっかり手懐けていた。」なんて書けますか!?

とても大きな爆音でも、距離が遠いところで起こったのであまり大きくは聞こえなかった。

簡単に言うとこのような意味になりますが、それでは全く味気ないですよね。

そもそも僕はつんざくという動詞すら知らなかったのですが、それでも十分に表現力のすごさが伝わります。

筆者
筆者

距離を主語にしようと思ったのもやばいし、手なずけるって表現で爆音が小さくなったことも、距離さえあれば現実感がなくなる様子も全てを表現してるのえぐい!

orange petaled flowers

『マチネの終わりに』感動した表現その2

飼い主の手を離れ、野生化した時間の群れ。

この場面は、戦争で荒廃したホテルを表しています。

ホテルの庭にあるタイルの隙間からは雑草が生え、白いベンチも朽ちています。

ホテルを管理する人がいなくなった今、そこは荒れるばかりです。

その様子を、飼い主の手を離れて野生化する、と表現できるのは天才以外の何者でもないでしょう。

しかも管理がなくなってずっとホテルがそのままの形を保ってるわけではありません。

時間に蝕まれ、着々と荒れていくのです。

その様子を描くのに使った表現が、時間の群れ、です。

あっぱれですね、この表現を見た時僕は本当に感動しました笑

筆者
筆者

俺も使ってみよかな、「あー、あそこらへん野生化した時間の群れがおるなあ。」って。

yellow flowers under clear blue sky during daytime

『マチネの終わりに』から文章を書く方法を考える

さて、今紹介した二つの表現に共通することがあるのですが、皆さん気づきましたでしょうか?

それは、「擬人法」を使っているということです。

擬人法とは、ものを人に例える方法のことですが、例えば「鳥が歌っている。」などですね。

てことは擬人法を使えば僕も夏目漱石レベルになれるということで、今回検証してみます(大真面目)

僕が去年の冬に行った、スキーの例で考えてみます。

長いことバスに揺られ、やっとついたゲレンデでさあ滑ろう!ってなった時のことを考えてみますね。

今日は今シーズン初めてのスキーだ。ゲレンデについてとてもワクワクしている。早くスキー板を着けないと!

筆者
筆者

これやと完全に小学生の文章、ゲレンデ側も近づいてくんなと言わんばかり

ではこれを「擬人法」を用いるとどうなるかやってみます。

今日は今シーズン初めてのスキーだ。ゲレンデがまるで手招きしているかのように、僕も心がワクワクする。雪はまるで小躍りしているよう。僕も一緒に踊りたくなるのをグッとこらえてスキー板をつける。

筆者
筆者

これは令和の夏目漱石。

まあそんなバカなこと言ってないで、でも擬人法を使うだけでまあまあいい文章になりましたよね!?笑

個人的には、どんな小説を読んでも何かしら学べることがあると思って読書しています。

しかし、今回は特に平野啓一郎さんの文章力に魅了されたのでこのような形で記事にしてみました。

この本には最強の文章が散りばめられているので、こんな表現好きだよーって方がいらっしゃいましたらコメント等で教えていただけると嬉しいです!

最後はなんとも浅い考察になりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました!

 当ブログ(東大生のツラツラ)では他にも、読書に関する記事を発信しております。

→【東大生イチオシ】必ずタメになる本4冊紹介はこちら

→【東大生が考察】『影響力の武器』を活かす方法を考えてみたはこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました